最近の車は快適で装備も優れているけど、あまりにも出来が良すぎて面白みがない、と感じている40~50代以上の人は意外と多いんじゃないかな?
その点、ビンテージカーには現代の車にはない味と魅力を感じるけど、反面、故障や部品の調達の心配が付きまとうので、誰もが気軽に手を出せるものではないよね。
そこでおススメしたいのが、現在でも新車で買えるビンテージカーだよ!
ここでは、新車で入手できるビンテージカーを5台選んで紹介するから、個性的な車が欲しい人は是非参考にしてみてね!
この記事の目次
モーガン・4/4
新車で買えるビンテージカーの代表格といえば、英国のモーガンが生産するモデルでしょう。
現在、4つの車種がラインナップされていますが、その中で最も長いキャリアを誇るのが「4/4」(フォー・バイ・フォー)です。
このモデルが発売されたのは1936年で、以降80年あまりに渡り、フルモデルチェンジを受けることなく生産が続けられています。
大きく張り出した前後フェンダーが備わる2シーター・オープンボディは、ほぼ当時のままの姿です。
また、ラダーフレーム式のシャシーや、フロントがスライディングピラー式、リアがリジッド・リーフ式という古典的なサスペンションも、変わることなく継承されています。
一方、エンジンは近代的な英国フォード製1.6L直4DOHC電子燃料噴射仕様が搭載されているので、扱いやすさや信頼性の点では何の問題もありません。
スペック的には最高出力115psと凡庸ながら、車両重量が800kgと軽いため、0-100km/h加速8秒というなかなかの駿足ぶりを誇ります。
ただ、操縦安定性は現代の車と比べ劣るので、飛ばさずに優雅に流すのが似合うでしょう。
また、パワステやパワーウィンドウ、エアコンなどは付きませんし、エアバッグやABSも装備されないので、ある程度の割り切りは必要です。
それでも、戦前生まれのモデルが新車で乗れるメリットは、何物にも代えがたいものがあります。
ただ、価格はオプションなしの状態で766万円ほどと、かなり高価です。
中古車なら500万円以下で手に入る個体もあるようなので、そちらを狙うのも手でしょう。
モーガン4/4って、とっても雰囲気のある車ね!一度見たら忘れられないわ。見た目は昔から変わらないようだけど、エンジンは近代的なものが使われてるようね。
安全装備と快適装備がほとんどついてないのは割り切るしかなさそうね!
ケータハム・セブン 270
英国車にはもうひとつ、フルモデルチェンジを受けることなく長い期間作り続けられているスポーツカーがあります。
それは、ケータハム・カーズが生産する「セブン」シリーズです。
1957年にデビューした「ロータス・セブン」のライセンス生産版で、先ほど紹介したモーガンほどではないとはいえ、60年以上に渡り基本設計を変えていない長寿モデルになります。
そんなケータハム・セブンの中で標準モデルといえる存在が、フォード製1.6L直4エンジン(最高出力135ps)を搭載する「セブン270」です。
アルミ製の2シーター・オープンボディは540kgと極めて軽いため、パワーウエイトレシオは僅か4.0に過ぎません。
パフォーマンスも、0-100km/h加速5.0秒という俊足ぶりを誇ります。
何より、オープン走行時の風圧や轟音、クイックかつダイレクトなハンドリングなどは、現代の文明化されたスポーツカーでは決して味わえないものです。
モーガン同様、快適・安全装備は皆無に等しく、さながら4輪のオートバイといったところでしょう。
価格は496万8,000円~で、現代的なライトウエイト・スポーツカー「ロータス・エリーゼ」のベーシックモデルと同じくらいなので、輸入スポーツカーとしては身近な存在といえます。
イギリスのセブン270はアルミで出来たボディだから凄く軽いし、パワーもあるから凄い加速が体感できるんだね。見た目も昔のスポーツカーらしい形で、好きな人にはそれがたまらないんだろうなぁ。
インターメカニカ・356スピードスター
レプリカモデルの生産を専門とするユニークなメーカーが、カナダに本拠地を置くインターメカニカです。
現在は、「ポルシェ・356」のレプリカである「356スピードスター」及び「356ロードスター」を販売しています。
フレームはインターメカニカ社オリジナル設計のチューブラ式で、本家のポルシェとは異なります。
しかし、内外装デザインはまさに1950年代に誕生した356そのものです。
ここで紹介する356スピードスターは、1955年形ポルシェ356Aスピードスターのレプリカになります。
リアに搭載されるエンジンは、かつては「フォルクスワーゲン・タイプⅠ(ビートル)」用の空冷フラット4を採用していましたが、現在はスバル製2.5Lフラット4のEJ25型(最高出力165ps)に変更されています。
900kgの車体には十分過ぎるほどのパワーがある上、スバル製なので信頼性も抜群です。
快適装備としてエアコンやシートヒーター、パワーウィンドウなどがオプションで用意されるなど、日常の足としても十分使えるモデルといえるでしょう。
価格は78,000USドルで、日本円に換算するとおよそ860万円になります。
「ポルシェ・718ボクスター」にオプションを付けるとこのくらいの価格になってしまうことを考えると、法外に高いともいえないでしょう。
356スピードスターって丸っこくて個性があってかわいいなぁ。でも実はポルシェ356Aスピードスターっていう車のそっくりさんだったんだね。
エンジンは日本のスバルさんのを使ってるし、エアコンも後から付けられるし、外国の古い車のはずなのになんか不思議~。
ラーダ・二ーヴァ
現在新車で手に入れることができるSUVの中で、最も長いキャリアを持つモデルがロシア製の「ラーダ・二ーヴァ」です。
まだSUVなどという用語のなかった1977年にデビューして以来、40年あまりに渡りフルモデルチェンジを受けることなく現在に至っています。
直線基調の古典的なスタイリングは、いまではかえって新鮮です。
一方で、モノコックボディや前輪独立懸架サスペンション、フルタイム方式の4WDシステムやなど、「スズキ・ジムニー」などよりも先進的な面もあります。
搭載されるエンジンは1.7L直4ガソリンエンジンで、トランスミッションは副変速機付きの5速MTです。
主な安全装備はABSくらいで、快適装備もクーラー(エアコンではない)やパワーウィンドウはオプション扱いであるなど、現代のSUVと比べスパルタンに仕様になっています。
その反面、価格は3ドアが280万円~、5ドアが310万円と、輸入車としては安価な設定なのが魅力です。
故障が多い話など信頼性に不安が残るものの、その点にさえ目をつむれるなら、案外面白いチョイスといえるでしょう。
ニーヴァってロシアの車なのね。40年も大きく変わらないって逆に大変だから、それは凄いと思うわ。ただし、安全装備や快適装備が充実してないのはマイナスポイントね。
マルチスズキ・ジプシー
インドの現地法人であるマルチスズキが、1981年から1998年にかけて生産された2代目「ジムニー」をベースに開発したモデルが、「ジプシー」です。
フロントマスクは2代目ジムニーそのものですが、ホールベースと全長が大幅に延長されていることが、ジプシーの最大の特徴になります。
乗車定員はインド本国では8人ですが、日本仕様は法規の関係で4人です。
メカニズム面では、パートタイム方式の4WDシステムや4輪リジッド・リーフ式のサスペンションなどが、ジムニーからそのまま踏襲されています。
エンジンは1.3L直4のG13BB型で、最高出力80psを発生するので必要十分といえるでしょう。
パワステやパワーウィンドウは本家の2代目ジムニー同様備わりませんが、エアコンはオプション設定されています。
また、ABSやエアバッグなども備わらないので、安全性を重視する方には不向きです。
そんなジプシーですが、往年のジムニーのフィーリングを新車で味わえることとや、広大な荷室スペースを持つ点が魅力といえます。
スズキ製なので信頼性の不安もありませんし、基本メカニズムは2代目ジムニーと共通なので、部品供給の心配もいりません。
価格は285万円~で、現行型ジムニー/ジムニーシエラと比べると高価ですが、ひとと同じジムニーでは嫌だという向きには好適な1台です。
インド版スズキのジプシーって、スズキのジムニーを改造して大きくしたみたいでなんかおもしろいなぁ!
凄く大きいのに4人乗りなのは勿体ないけど、日本の法律で決まってるから仕方ないね。普通の車じゃ満足できない人にピッタリな車だね!
マニアにはたまらない!新車で買えるビンテージカーおすすめ5選まとめ
ここで紹介した新車で買えるビンテージカーは、快適性や安全性・信頼性の面では現代の車よりも明らかに劣っているね。
また、価格と性能を天びんに掛けると、お世辞にもコストパフォーマンスが高いとは言えないよね。
その反面、現代の車が失ってしまったプリミティブな魅力に溢れていると思うんだ。
もし人とは違う個性的な車に乗りたいなら、こうした車を選ぶのも面白いかもしれないね!