車をビジネスで使う機会のない人にとっては、商用車は縁遠い存在かもしれないね。
また、商用車に対してデザインがダサい、装備が貧弱などというイメージを持っている人も多いんじゃないかな。
だけど、中には一般ユーザーが乗用車として使っても十分イケる商用車も存在するんだ。
ここでは、乗用車としても魅力的な商用車を5台選んで紹介するよ!
この記事の目次
トヨタ・プロボックス/サクシード
トヨタの商用バン「プロボックス/サクシード」は、営業車として街中や高速道路を走っている姿をよく見かけます。
しかし、実はビジネス用途だけに限定してしまうのは勿体無いほど、乗用車としても魅力的な車なのです。
まず、スタイリングが機能美に溢れている点が高く評価できます。
トヨタの乗用車は、一般的に押し出しの強いフロントマスクや多くのキャラクターラインが与えられていますが、それとは対照的にシンプルなデザインです。
華やかさには欠けますが、「薄味の長続き」で飽きが来ないのではないでしょうか。
また、スクエアなボディ形状に加え、最近の車には珍しく運転席からボンネットの先端が見えるため、車両感覚が掴みやすいことも美点のひとつです。
日本の道路事情にマッチした5ナンバーサイズの大きさと相まって、誰が運転しても取り回しが楽だと感じることでしょう。
室内は豪華さとは無縁であるものの、インパネのレイアウトは機能的で収納も豊富なので、十分満足できるはずです。
後席は平板なので座り心地は乗用車より劣りますが、レッグスペースは十分確保されているので、街乗りなどの短時間の乗車なら大丈夫でしょう。
また、後席をたためばフラットな荷室スペースが出現し、大人2人での車中泊にも対応できる点も魅力のひとつです。
パワートレインは、1.3L/1.5Lのガソリンエンジンとハイブリッドシステムの3種類が用意されています。
燃費を重視するなら当然ハイブリッドがベストですが、動力性能面では1.3Lガソリン車でも十分です。
また、商用モデルの割には乗り心地が良い点も、評価に値します。
更に、安全・快適装備面でも乗用車に見劣りしないので、総じて大きな不満なく使えるはずです。
価格は137万3,760円~196万5,600円で、軽スーパーハイトワゴンと比べ大きな差はありません。
コストパフォーマンスの点でも、おススメの1台といえるでしょう。
そういえばこの車が走ってるの見たことある~!それにしてもプロボックスとサクシードってそっくりさんだねぇ。というか見た目は同じみたい。
お部屋の中はおとなしめだけど、収納が沢山付いてたり、椅子を倒すと凄く広くなったりしてなかなかお利口さんだね!
日産・NV200 バネット
日産の「NV200バネット」は、1.5ボックス型のミニバン風スタイリングが特徴で、4ナンバー登録のバンのほか、5ナンバー登録のワゴンも用意されています。
ここで紹介するバンも、決して貨物車然としたエクステリア・デザインではないので、乗用車として購入しても抵抗はないはずです。
室内は質素で質感も高いとはいえないものの、うるさいことをいわなければこれで十分でしょう。
後席は簡易的なものですが、オプションのヘッドレストを装着すれば、短時間の乗車なら十分実用になるはずです。
荷室スペースはさすがに広く、レジャー用具などをタップリ積載できます。
駆動方式はFFで(4WDもあり)、エンジンが運転席下部にあるワンボックス型バンに対し、静粛性の高さやドライビングポジションの自然さがアドバンテージです。
エンジンは1.6L直4ガソリンで、1.2~1.3トン台の比較的軽い車体に対し十分なパワーがあります。
ハンドリングは素直で、乗り心地もリアにリジッド・リーフ式サスペンションを採用する割に悪くありません。
衝突被害軽減ブレーキなどの予防安全装備を持たない点が惜しまれますが、その点さえ妥協できるなら悪くないチョイスです。
価格は173万4,480円~244万4,040円で、車格からするとリーズナブルといえます。
NV200バネットはミニバンみたいな外観でなかなかいい感じだね!室内はとってもシンプルな造りで飾りっ気がない分、物足りない人もいるかもね。
荷室スペースは十分広いから文句なしだけど、予防安全装備が付いてないのはちょっと残念だなぁ。
ホンダ・N-VAN
軽商用バンの中で、飛び切りお洒落なモデルがホンダの「N-VAN」です。
スタイリングは機能美に溢れたもので、特にパーソナルユースも視野に入れた「スタイル ファン」と「スタイル クール」は魅力があります。
また、室内も機能的にまとめられているので、人によってはN-BOXよりも好ましく感じるかもしれません。
駆動方式はFFベースで、キャブオーバー型のライバル(エブリイやハイゼット)と比べスペース効率では劣ります。
しかし、助手席までフルフラットになり、荷室と繋がるなど十分なスペースがあるので、レジャー用具の積み込みなど特に問題にならないはずです。
運転席の快適性は高く、ドライビングポジションも自然なのでN-BOXと同じ感覚で運転できます。
一方、助手席はフルフラットの荷室スペースになる代わりに座り心地がイマイチで、後席も緊急用に過ぎないので、基本的におひとり様専用車といえるでしょう。
エンジンはターボとNAが用意されていますが、ターボなら高速道路や山道でも余裕たっぷりです。
一方、NAも街乗りなら特に不足ないパフォーマンスを発揮します。
乗り心地はN-BOXには一歩を譲るとはいえ、軽商用車としては最良レベルなので、大きな不満は感じないはずです。
また、敢えてレスオプションを選択しない限り、全車に安全運転支援システム「ホンダセンシング」が標準装備される点でも、ライバルに差を付けます。
価格は126万7,920円~179万9,280円で、軽商用車としては高価ですが、それだけの価値があるといえるでしょう。
軽自動車の商用車ってあまり興味なかったけど、N-VANはわたしが思っていたのと別物みたいね!室内も広いし、助手席まで平らになるのは何かと便利だと思うの。
乗り心地も悪くないみたいだし、安全装備もちゃんと付いててこの値段って親切すぎるわ。倍の値段で買ってあげようかしら・・・
スズキ・エブリイ
軽商用車でもう1台おススメ車種をあげるなら、スズキのワンボックス車「エブリイ」です。
こちらはエンジンを運転席下に搭載するキャブオーバー型で、静粛性の点ではN-VANよりも不利であるものの、荷室スペースの点では勝ります。
この荷室の広さを生かしたキャピングカーも制作されているので、そうしたモデルを選ぶのも面白そうです。
また、後席が貧弱なのはN-VANと同じですが、助手席の出来は遥かに勝るので、ディンクスや子育てが終わったシニア夫婦などにも適します。
エンジンはN-VAN同様ターボとNAが設定されていますが、ターボ+MTの組み合わせが選べる点はエブリイのメリットです。
一方、乗り心地はN-VANに一歩を譲りますが、我慢できないほど不快というわけではありません。
また、予防安全装備の点でもN-VANに見劣りがするものの、価格は95万400円~142万6,680円とかなり安い設定になっています。
乗用モデルの「エブリイワゴン」と比べた場合もかなり安価なので、コストパフォーマンスを重視するならエブリイの選択も悪くありません。
エブリイは軽自動車なのにすっごくお部屋が広いんだね~。この広さを利用してキャンピングカーに改造した車も売ってるんだって!おもしろそうだなぁ♪
ターボっていうのが付いてるエンジンを選べば、力もあるから走りが好きな人はうれしいのかなぁ。
メルセデス・ベンツ・シタン
最後に、少し毛色の変わった商用車としてメルセデス・ベンツの「シタン」を紹介しましょう。
シタンは日本でも馴染み深い「ルノー・カングー」の姉妹車種で、基本的なフォルムは共通です。
しかし、スリーポインテッドスターが鎮座するフロントグリルにより、ひと目でメルセデスの車と分かるアイコン性が備わっています。
ボディタイプは「コンパクト」「ロング」「エクストラロング」の3種類があり、このうちロングとエクストラロングは乗用モデルの選択も可能です。
ユーティリティに関してはカングーそのものなので、使い勝手は抜群といえるでしょう。
エンジンは1.5L直4ディーゼルターボのほか、エクストラロングを除き日本向けカングーにも搭載される1.2L直4ガソリンターボも選べます。
サスペンション形式はカングーと共通ですが、セッティングはドイツ車らしくやや固めです。
いずれにしても、国産商用車よりもワンランク上の乗り心地やハンドリングが味わえることでしょう。
ただし、メルセデス・ベンツの正規ディーラーでは販売されないので、並行輸入業者から購入することになります。
並行輸入ゆえ多少のリスクは伴いますし、価格も300~400万円台とカングーより高価であるものの、個性的な商用車が欲しい場合は検討に値する存在です。
ベンツ シタンはカングーっていう車の姉妹車種なんだね。どうりで似てると思ったよ~。だけどベンツのマークが目立つから間違えることはなさそうだね。
内装は落ち着いた感じだし、荷室も広いから問題なし!ベンツの正規ディーラーでは販売されてないからそこだけは気を付けないとね!
バンでも趣味車としても乗れる!コストも安い魅力的な商用車おすすめ5選まとめ
商用車というと、貨物専用の無骨な車というイメージもあると思うけど、そうじゃない車種もあるんだ。
ここで紹介した5台は、乗用車に勝るとも劣らない魅力を持った車だといえるよ!