新型車が次から次へと発表される状況の中、浮気をせずに1台の車に長く乗り続けるのは難しいものだね。
つい目移りがしてしまうのが人情というものだし、そうでなくても飽きてしまって乗り換えたくなることもあるよね。
だけど、中には10年くらいは飽きることなく乗り続けられそうな車も存在しているんだ。
ここではそんな車種を5台選んで紹介するから、1台の車と長く付き合いたいと考えている人は、是非とも参考にしてみてね!
この記事の目次
トヨタ・プレミオ/アリオン
トヨタの中型セダン「プレミオ」及び「アリオン」は、2007年に現行型が登場して以来、12年に及びフルモデルチェンジを受けることなく販売が続けられているロングセラーモデルになっています。
このところ人気面では低迷し、やや影が薄くなっていますが、それでもここで取り上げたのはそれなりの理由があるからです。
まず、5ナンバーサイズのセダンが貴重な存在になっていることがあげられます。
現在新車で販売されているセダンの大半が3ナンバー車で、5ナンバー車は数えるほどしかありません。
日本の道路事情を考えると5ナンバー車はメリットが大きいので、それだけでもプレミオ/アリオンの存在価値があります。
それでも、もし車の出来が悪かったら推すに値しませんが、最新モデル並みとはいかないまでもトータルバランスはなかなか良好です。
動力性能やハンドリング、乗り心地などいずれも平均点以上で、室内スペースも十分確保されています。
そして、嫌味のないスタイリングもプレミオ/アリオンの魅力のひとつです。
キーンルックではない穏やかなフロントマスクや、キャラクターラインを控えたボディの造形など、「薄味の長続き」で飽きがきません。
もし次期型が出るとしても、今度は間違いなく3ナンバー化されてしまうでしょうから、現行モデルの魅力は不変といえそうです。
最後に、10年後の買取価格もプレミオ/アリオンは優秀です。
良くも悪くも10年落ちのプレミオ/アリオンは、輸出相場のほぼ底値に達するので、距離を長く走れば走るほどお得になります。
例)アリオンの10年後の買取相場
平成21年式80,000㎞ 32万円
平成21年式215,000㎞ 27万円
走行距離で倍以上走っているのにもかかわらず、買取相場は5万円しか違いません。
通勤や仕事など、距離を走る方にとってもプレミオ/アリオンはおすすめの車と言えます。
プレミオとアリオンはよく似ているけど、フロントグリルとテールランプの形状が違うんだね。プレミオは高級感、アリオンはスポーティって感じかな?!
万一売るときに、走行距離であまり金額差がつかないから距離を走る人にとってはお得だね!
スズキ・ジムニー
スズキの軽クロカン4WD「ジムニー」は、昨年実に20年ぶりとなるフルモデルチェンジを受け、現行型となりました。
先代では「丸四角い」イメージだったスタイリングが、先祖帰りしたような角張った造形に変わったことが大きな特徴です。
直線と平面で構成されたシンプルなデザインは、やたら凝った造形の車が目に付く昨今、むしろ新鮮に感じられます。
これなら、長く乗っても飽きが来ないはずです。
また、歴代のジムニーはいずれも超ロングセラーモデルだったので、現行ジムニーも恐らく今後10数年はフルモデルチェンジされることは無いと思われます。
どんなに気に入って購入したとしても、新型が出てしまうとつい浮気をしそうになるものですが、ジムニーなら当面その心配もないでしょう。
勿論、クロカンモデルとしての完成度も高いので、一旦惚れ込んだら10年飽きないどころか、一生ものになる可能性もあります。
ジムニーってほんとに角張っていて、なんかサイコロみたいでカワイイわね♡
室内は地味だけど細かいところの仕上げが丁寧なのは感心だわ!凄く個性的な車だから、はまったら一生ものになるかもしれないわよ!
ホンダ・S660
スポーツカーはやっぱりミッドシップでないと・・・という方も多いと思いますが、現在新車で買える国産ミッドシップスポーツカーはホンダの「NSX」と「S660」の2車種だけです。
NSXはかなりセレブな価格なので、庶民にとっては手頃な価格で維持費も安いS660一択ということになるかもしれません。
S660は1台のスポーツカーとしてみても完成度が高いので、存在価値は極めて大きいといえます。
とはいえ、もしフルモデルチェンジされたら、新型に目移りして買い替えということになりかねません。
しかし、一般的に国産スポーツカーのモデルチェンジのサイクルはかなり長いため、S660もしばらくはこのままの姿で生産が続けられる可能性大です。
あるいは、スポーツカーそのもののニーズが少ないため、モデルチェンジされずに生産終了となってしまう可能性もありえます。
そうした点から、S660はいま手に入れておく価値がある上に、長きに渡り乗り続けられる車といえるのです。
また、アフターマーケットから様々なパーツが販売されており、モディファイして自分だけのS660に仕上げる楽しみもあるので、その意味でもそう簡単に飽きることはないでしょう。
S660ってかっこいいなぁ~。軽自動車のスポーツカーって珍しいのかなぁ。お部屋も包み込まれる感じで、これから走るぞって思わせてくれそうな雰囲気あるよねぇ。
いろんな部品が売られてるみたいだから自分好みのS660にすることもできるんだね!楽しそう♪
フォルクスワーゲン・ザ・ビートル
フォルクスワーゲンの往年の名車「タイプⅠ(ビートル)」をモチーフにしたパイクカー「ザ・ビートル」は、丸みを帯びた愛らしいスタイリングが売り物です。
ほかのどの車にも似ていないため、オンリーワンな魅力に溢れています。
また、ベースモデルが先代「ゴルフ」なので、車としての完成度にも問題はありません。
そうしたことから、このデザインが気に入って手に入れた場合、10年、15年と乗り続けることができる車です。
加えて、2019年、つまり今年の7月に生産終了となることが確定しているので、今後は希少価値も生じます。
そうなると、仮に少し飽きてきたとしても手放すことが惜しくなるはずです。
唯一無二の個性と希少性を兼ね備えたザ・ビートルは、もしかすると一生モノになるかもしれません。
ザ・ビートルは見た目が丸っこくて可愛いわね。お部屋は赤も選べるみたいだけど長く乗るならやっぱり黒が無難?みなさんはどうかしら?
今年の7月に販売が終わっちゃうみたいだから、買うなら急いだほうがよさそうね!
BMW・1シリーズ
BMWの末っ子「1シリーズ」は、唯一FR方式を採用するハッチバック車として大変貴重な存在になっています。
必ずしもFF車よりもFR車の方がハンドリングが優れているとは断言できませんが、良くできたFF車とFR車を比較すると、やはりFR車に分があることは事実です。
1シリーズはBMWのこだわりである50:50の前後重量配分を実現していることもあり、ハッチバック車随一のハンドリングを備えていることは間違いないでしょう。
しかし、かつてはFR方式にこだわり続けてきたBMWも、パッケージング優先の時流には抗えず最近はFF車もリリースしています。
コンパクト・クロスオーバーSUV「X1」も、2015年のフルモデルチェンジでFRベースからFFベースに変更されました。
そして、1シリーズも次のモデルチェンジでついにFF化されることが決まっています。
したがって、もし「FR車が欲しいけれど、3シリーズでは大き過ぎるし・・・」と思うなら、いま1シリーズを手に入れておくべきなのです。
そして、今後も1シリーズがFR方式に戻される可能性は低いので、一旦手に入れれば10年以上わき目もふらず乗り続けられることでしょう。
BMWの中でも1シリーズはFR方式のハッチバックで貴重な存在なんだね。
でも次のモデルチェンジではFFになっちゃうみたいだから、FRが好きな人はこのモデルを買って長く乗るのもいいかもね!
10年乗っても飽きずに付き合える車おすすめ5選のまとめ
ここで紹介した5台は、いずれもライバル車にはない独自の魅力を備えた車ばかりだよ!
魅力的なニューモデルが発売された場合、ちょっと浮気しそうになるかもしれないけど、結局は買い替えずに乗り続けられる可能性が大いにあるよ。
エコロジーの観点からも古い車を大事にするのは良いことなので、是非ともこうした飽きのこない車の購入を検討してみては?