ステーションワゴンは日本ではいまひとつ地味な存在で、以前と比べて人気もそれほど高いとはいえないんだ。
だけど、セダンよりもユーティリティが高く、ミニバンと比較した場合は走行性能の点で勝ったり、立体駐車場にも入れられるなど、実質的なメリットは大きいよ。
また、スポーティに味付けされたステーションワゴンなら、ヘタなスポーツカー顔負けの走りも披露してくれるよ!
ここでは、数あるステーションワゴンの中でも特に走行性能が優れた車種・グレードを5台選んで紹介するから、是非参考にしてみてね!
この記事の目次
スバル・レヴォーグ2.0STIスポーツアイサイト
国産ステーションワゴンの中で飛び抜けてスポーティなモデルが、スバルのワゴン専用モデル「レヴォーグ」です。
どのグレードを選んでも走りに失望させられることはありませんが、中でもトップグレード「2.0STIスポーツアイサイト」は非常に優れた走行性能を誇ります。
パワートレインは、ひとつ下のグレード「2.0GT-Sアイサイト」と共通の2L水平対向4気筒ターボエンジン(最高出力300ps/最大トルク40.8kg・m)とCVT「リニアトロック」の組み合わせです。
このエンジンは非常にパワフルなだけでなく、ごく低い回転域から太いトルクを発生し、誰にでも扱いやすい特性を持っています。
更にスムーズさや静粛性の高さも併せ持つなど、出色の出来といえるでしょう。
ただ、リニアトロニックはCVT特有のラバーバンドフィーリングが払拭されておらず、アクセル操作に対する応答性はDCTやトルコン式ATを搭載するライバルに一歩を譲ります。
それでも、SI-DRIVEを「S♯」にセレクトすれば8段クロスレシオのステップ変速を行うので、CVTにありがちな不自然なフィールに幻滅させられることはありません。
また、ハンドリングはパワートレイン以上に秀逸で、シャープなステアリングレスポンスやオンザレール感覚のコーナリングが楽しめます。
旋回性を高めるフルタイム4WDシステム「VTD-AWD」の効果もあり、コーナリングスピードの速さは正にスポーツカー並みといってよいでしょう。
一方、乗り心地もゴツゴツ感が少なく思いのほか快適なので、家族から不満が出ることもないはずです。
価格は405万円と安くはありませんが値引きもありますし、内容を考えればリーズナブルとさえいえます。
レヴォーグはステーションワゴンの中でも1、2を争うスポーティモデルなんだね。
パワーも申し分なくてハンドル操作も機敏だから走りが好きな人にとっては申し分ない車だよね!
おまけに乗り心地も快適だなんてさすがスバルさん、やってくれるね~!
フォルクスワーゲン・ゴルフRヴァリアント
フォルクスワーゲンの主力モデル、「ゴルフ」のステーションワゴン版である「ゴルフ ヴァリアント」は、トータルバランスと実用性の高さが売り物です。
そのフラッグシップに位置付けられる「ゴルフRヴァリアント」は、そうした完成度の高さに速さをプラスしたモデルに仕立てられています。
搭載されるエンジンは2L直4ターボ(最高出力310ps/最大トルク40.8kg・m)で、スペック面ではレヴォーグを若干ながら上回ります。
更に、こちらはトランスミッションに電光石火の変速を行う7速DSG(DCT)が組み合わせられるため、アクセルレスポンスのシャープさでも勝ります。
パフォーマンスに目を向けると、0-100km/h加速は僅か4.8秒とポルシェ級の韋駄天(いだてん)ぶりです。
駆動方式はフルタイム4WDの「4MOTION」で、オンザレール感覚の安定したハンドリングも持ち味のひとつになっています。
コーナリングスピードも実直なワゴンそのものの外観とは裏腹に非常に速いので、山道でスポーツカーを追い回すことも可能でしょう。
また、乗り心地も固めながらフラットなので、不快に感じることはないはずです。
価格はレヴォーグより180万円ほど高い579万9,000円で、輸入車ということもあり価格競争力では劣ります。
しかし、DSGならではのシャープなドライブフィールが得られることを考慮すれば、あながち割高ともいえないでしょう。
ゴルフRヴァリアントは全体的なバランスがいい車なんだね。タイヤが4つとも回る技術の「4MOTION」のおかげで安定した走りができるみたいだよ~!ちょっと値段が気になるけど・・・まぁ、いいかぁ。
ミニ・ジョンクーパーワークス クラブマン
BMWの生産するプレミアムコンパクト、「ミニ」は多彩なラインナップを誇りますが、ステーションワゴン版の「クラブマン」も用意されています。
そのクラブマンの頂点に位置付けられるホットモデルが、「ジョンクーパーワークス クラブマン」です。
パワートレインは、ハッチバックやコンバーチブルのジョンクーパーワークスと共通の2L直4ターボエンジン(最高出力231ps/最大トルク35.7kg・m)と、8速トルコン式ATの組み合わせが搭載されます。
エンジンのスペックは先ほど紹介した2台よりも劣りますが、それでも十分以上のパフォーマンスを発揮するので、まず不満は生じないはずです。
そして、パワートレイン以上に刺激的なのがハンドリングで、ミニならではのゴーカートフィーリングが堪能できます。
ホイールベースの短いハッチバックモデルほどではないとはいえ、ダイレクトな操舵感は他のステーションワゴンでは決して得られないものです。
ただ、その代償として乗り心地はハードなので、ロングドライブでは疲労が溜まるかもしれません。
それでも、ファン・トゥ・ドライブなステーションワゴンとして唯一無二の存在ですし、その魅力の虜になったら523万円という価格も納得できるはずです。
ジョンクーパーワークス クラブマンにはドライビングモードが付いてるからシーンに合わせて走行を楽しめるね!乗り心地はちょっと硬いみたいだけどターボが付いてパワーも十分にあるから、乗ってて楽しそうね♪
ルノー・メガーヌ スポーツツアラーGT
走りの良さで注目を浴びているルノーのハッチバック車「メガーヌ」のステーションワゴン版が、「メガーヌ スポーツツアラーGT」です。
ルノーのモータースポーツ部門を受け持つルノースポールが設計に関わっているだけあり、車名に違わぬスポーツ性あふれるステーションワゴンに仕立てられています。
エンジンは1.6L直4ターボ(最高出力205ps/最大トルク28.6kg・m)で、排気量が小さいこともあり、これまで紹介してきたモデルよりもスペックは控えめです。
それでも、7EDCと呼ばれる7速DCTとの組み合わせによるパフォーマンスは0-100km/h加速7.4秒と十分で、スポーツツアラーの名に恥じないものといえるでしょう。
そして、このモデルの最大の魅力が4輪操舵システム「4コントロール」の採用による旋回性の高さです。
タイトコーナーも全く苦にせず、積極的にグイグイと曲がっていくフィーリングは4輪操舵ならではのもので、初めて乗ると感動を覚えるかもしれません。
乗り心地は低速域では固さがやや気になるものの、速度を上げるに従いフラットになるので、高速道路を利用してのロングドライブにも対応できます。
価格は359万9,000円で、輸入ステーションワゴンとしてはお値打ちです。
メガーヌ スポーツツアラーGTは、ルノーの中のモータースポーツの部門の人たちが設計にかかっわたんだぁ。だから自信があるんだね!この車は運転する人の思った通りに曲がるのが得意みたい。
メルセデスAMG E63S 4MATIC+ステーションワゴン
大トリで紹介するのが、究極の高性能ステーションワゴンといえる「メルセデスAMG E63S 4MATIC+ステーションワゴン」です。
Eクラスステーションワゴンには3タイプのAMGモデルが設定されていますが、その中でも最も高いパフォーマンスを誇るモデルになります。
搭載されるエンジンは4L V8ツインターボで、アウトプットは最高出力612ps/最大トルク86.7kg・mという凄まじいものです。
湿式他板クラッチ式9速AT「AMGスピードシフトMCT」との組み合わせによるパフォーマンスは0-100km/h加速3.5秒で、正にフェラーリ級の駿足ぶりを誇ります。
しかし、4輪駆動システム「4MATIC」の採用もあって扱いやすい操縦安定性を与えられているので、これだけの高性能モデルにもかかわらず誰にでもイージーに乗れてしまう点が特徴です。
乗り心地もドライビングモードを「S+」にしない限り快適なので、普段使いにもバッチリの1台といえるでしょう。
ただし、価格は1895万円と相応に高価なので、購入出来る人は限られてしまいますが、数年後の中古車を狙うという手もあります。
懐具合に余裕のある人にはおススメといったところでしょうか。
AMG E63Sはターボっていうのが2つ付いててとってもパワーがあるんですって。
ロケットみたいな加速なのかしらね。あんまり速いと乗り心地が心配だけど、その辺はちゃんと考えられてるみたいね。
ワゴンでも走りはあなどれない!?走行性能が高いステーションワゴンおすすめ5選まとめ
ここで紹介した5台は、いずれもセダンやハッチバックのスポーツグレードに遜色ない走行性能の持ち主だよ。
ミニバンにはここまでのパフォーマンスを持つモデルは存在しないので、ステーションワゴンの大きなアドバンテージになっているんだ。
実用性と走りの良さを兼ね備えたステーションワゴンに、注目してみてはいかがかな?