車を選ぶ時に乗り心地を気にする人は大勢いると思うんだ。
乗り心地が悪い車の場合、ドライバーだけでなくほかの乗員も疲れてしまうので、乗り心地の良し悪しは決して無視できないポイントだよ。
ここでは、乗り心地がいい車を5台選んで紹介するから、是非とも車選びの参考にしてみてね!
この記事の目次
トヨタ・カムリ
車の基本はセダンということで、まずはセダンの中で乗り心地が特にいい車種として、トヨタのアッパーミディアムセダン、「カムリ」を紹介します。
カムリは、低重心が売り物の最新プラットフォーム「TNGA」の採用により、不快な横揺れを低減している点が特徴です。
サスペンション形式は、フロントに長いストロークが得られるマクファーソンストラット独立懸架式、リアに動きのスムーズさや接地性の点で有利なダブルウィッシュボーン独立懸架式を採用しています。
形式的にはごく一般的なもので、エアサスや電子制御サスなどのハイテクも採用されていません。
しかし、そのセッティングは固過ぎず柔らか過ぎずの絶妙なもので、フラットかつ重厚な乗り心地を提供してくれます。
ゴツゴツ感や突き上げ感とは無縁なので、誰が乗っても、またどんなシチュエーションでもまず不満は出ないでしょう。
一クラス下の「プリウス」も乗り心地がいい車ですが、カムリはその上を行きます。
ただ、カムリは北米市場をメインターゲットに開発された車なので、日本で乗るには少し大き過ぎるかもしれません。
その点にさえ目を瞑れるならば、乗り心地のいいセダンとしてお勧めです。
カムリはサスペンションのセッティングが絶妙だから乗り心地がいいんだね!
それから横揺れを抑えて思い通りの走りができるように「TNGA」っていう車両技術が採用されてるのも見逃せないポイントだね!
シトロエン・C3
コンパクトカーは、セダンと比べると車両重量が軽い上ホイールベースも短いので、乗り心地の面でやや不利です。
しかし、中には高級セダン顔負けの優れた乗り心地を実現しているコンパクトカーもあります。
シトロエンのBセグメントモデル「C3」は、その代表格といえるでしょう。
サスペンション形式はフロントがマクファーソンストラット式、リアが半独立懸架式ともいえるトーションビーム式で、コンパクカーとしてごく標準的な形式です。
しかし、その乗り心地は「雲の上を行く」ような快適なものに仕上がっています。
適度にソフトで路面からの当たりが柔らかいだけでなく、ダンパーの効きが良いため姿勢がフラットなことが特徴です。
また、こうした優れた快適性には、素晴らしく出来の良いシートも貢献しています。
スタイリングが奇抜なので好き嫌いはハッキリと分かれるところですが、一クラスも二クラスも上級の車種に匹敵する乗り心地は、このクラスでは頭ひとつ抜きん出たものです。
このスタイリングに抵抗感がなければ、乗り心地の面でイチオシのコンパクトカーといえます。
C3って乗り心地がすごくいいんだね~。シートがとっても座りやすくて疲れにくいからかなぁ。外観も個性的だしいいんじゃない?!
マツダ・CX-8
SUVは腰高のため乗り心地の面で不利だと言われますが、中には優れた乗り心地を実現している車種もあります。
1台あげるとすれば、マツダの最上級モデルとして位置付けられる「CX-8」でしょう。
サスペンション形式はフロントがマクファーソンストラット式で、リアはダブルウィッシュボーン式の進化系ともいえるマルチリンク独立懸架式です。
エアサスなどの設定はないものの、絶妙なセッティングによりフラットかつ重厚な乗り心地を実現しています。
目地段差や路面のうねりも巧みにいなしてくれるので、エアサスが欲しいと思うことはまずないはずです。
ピープルムーバー(多人数乗車)としての性格も併せ持つCX-8ですが、どの乗員からも乗り心地の面で不満が出ることはないでしょう。
高級感が漂うCX-8だけど乗り心地も裏切らないようね!
今度夜景の綺麗な場所にドライブに行ってみようかしら。もちろん、じいやの運転で・・・
ホンダ・ステップワゴン
SUVと同様、ミニバンも乗り心地の面でハンディを抱えていると下記項目で触れています。
しかし、ホンダの5ナンバーモデル「ステップワゴン」は、なかなか快適な乗り心地を実現したミニバンとしてお勧めできます。
サスペンション形式はフロントが全車マクファーソンストラット式で、リアはFF車が車軸式、4WD車がド・ディオン式です。
ド・ディオン式は独立懸架式ではないものの、車軸式よりは乗り心地の面で有利です。
しかし、ステップワゴンのFF車の乗り心地は、特に4WD車に劣る物ではありません。
どちらのモデルも、ミニバンとしてはソフトで快適な乗り心地を実現しています。
3列目はシートの出来が良くないのでさすがに厳しいものの、2列目シートの乗員から不満がでることはないはずです。
ミニバンとか背の高い車は、乗り心地は少し苦手だってタンバ君から聞いたんだぁ。
でもステップワゴンはミニバンなのに乗り心地がいいんだって!RINが乗るなら2番目の席がいいな~
スズキ・ワゴンR
軽自動車は、コンパクトカー以上に乗り心地の面で不利な要素を抱えています。
しかし、足回りが上手く設計された車種はコンパクトカー顔負けの乗り心地を実現しているので、決して侮れません。
その最右翼といえる車種が、スズキのハイトワゴン「ワゴンR」です。
サスペンション形式はフロントが全車マクファーソンストラット式で、リアにはFF車はトーションビーム式が、4WD車はI.T.L式と呼ばれる車軸式の一種が採用されています。
FF車・4WD車に共通しているのは、軽自動車離れしたフラットな乗り心地です。
一般的に軽ハイトワゴンは背が高くトレッドが狭いので、コーナリング時の安定性を高めるため、ある程度足回りを固める必用があります。
しかし、その影響を微塵も感じさせない快適な乗り心地を実現しているのが、ワゴンRの素晴らしい点です。
軽自動車のワゴンRは普通車顔負けのとっても快適な乗り心地なんだね!FF車も4WD車も同じように快適だからライフスタイルに応じて選ぶといいね!
車の足回りのセッティングや形式と乗り心地の関係
乗り心地がいい車というと、とにかく足回り(サスペンション)が柔らかくセッティングされた車を想像されるかもしれません。
しかし、例えスプリングが柔らかく設定されていても、その動きを制御するダンパーの効きが弱ければ常に車がふわふわと揺れてしまい、乗り物酔いを引き起こしてしまうような乗り心地になってしまいます。
それよりは、むしろスプリングが固めでもダンパーの効きが良い車の方が、快適な乗り心地を提供してくれることが少なくありません。
理想的には、ソフトなスプリングに制御の効いたダンパーを組み合わせた車種がベスト、ということになるでしょう。
また、サスペンションの懸架方式が車軸式であるか独立懸架式であるかも、乗り心地を左右するポイントのひとつです。
路面に凹凸がある場合、独立懸架式なら車体が比較的水平な状態に保たれますが、車軸式の場合は車体が傾いてしまうので、快適性の面で不利になります。
前輪は大半の車種が独立懸架式を採用していますが、後輪は車軸式を採用する車種も少なくありません。
しかし、近年は車軸式でも良好な乗り心地を確保している車種も増えているので、それほどシビアに考えなくても良いでしょう。
車のタイプと乗り心地の関係
車には様々なボディタイプがありますが、ボディの形状と乗り心地にも関連性があります。
一般的に、ミニバンやSUVといった背の高いタイプは、コーナリング時のロールを抑えるため足回りを固めに設定せざるを得ないので、乗り心地の面ではやや不利です。
一方、セダンやコンパクトカーなどは車高が低く、無理に足回りを固める必用がないため、良好な乗り心地を得やすいといえます。
楽々快適!乗り心地がいい車おすすめ5選まとめ
ここで紹介した5台なら、ロングドライブでも不当に疲れることはないよ。
舗装の荒れた路面や目地段差の連続する道路も、さほど不快感なく走行できるよ!
また、いずれの車種も乗り心地と相反する操縦安定性の水準も高いから、総合的に高い満足度が得られること間違いなしだよ!