この記事の目次
CX-5の乗り心地を一般道と高速道路で比較してみよう
今回は、CX-5の「25S L Package」という、ガソリン車の中での最高グレードを、例に挙げて検証していきます。
一般道の乗り心地は?
本当に一般道を走っているのか?というくらい、路面からの細かい衝撃はカットされています。
さらにゴツゴツしている感じも伝わってくることがありません。乗り心地は確実に上がっていると感じます。
ダンパーはスムーズに動き、仮に起床後すぐに運転したとしても、ストレスなく乗れるという印象を受けました。
ですが、このスムーズな動きが、新たな課題を見出してしまったようにも思えます。
というのも、乗り心地が快適になった分だけ、フロア剛性(もしくはフロントサブフレーム自体か、その連結剛性)の欠点までもが、分かるようになってしまったのです。
それは、本当に微小な感触なのですが、微小だからこそ故に気になってしまってしまいます。例えて言うのであれば、静寂な空間での、ひそひそ話といったところでしょうか。
確かに乗り心地は、快適以外のなにものでもありません。ですが、それ故にどこかふわっとした掴みどころのなさを、覚えてしまうのです。
高速道路での乗り心地は?
高速道路での乗り心地は、一般道と変わらずに快適な乗り心地を実現してくれています。
ですが、高速道路では、その掴みどころのなさがハンドリングにも表れてしまいました。
パワーステアリングの操舵力自体は、そこそこの重さがあるのですが、ステアリングセンター付近の”ニュートラル感”というものに乏しさを感じてしまいます。
このニュートラル感のせいで、ハンドルを切る角度がただでさえ少ない高速道路では、全体的に手ごたえが曖昧な印象になってしまうのです。ここの手応えが、もっと存在感をアピールできていれば、「高い車に乗っている」という実感が沸きやすいと思います。
パンチ(決定打)が欲しい
CX-5は、確かに良く出来ている車だということが理解できます。
2.5Lのガソリンエンジンは、2リッターでは不足しがちな低中速トルクを補ってくれます。そして、高速域ではきれいに吹き上がってくれます。
また、その好印象の表現をする立役者の1つとして「6速AT」という存在もあります。
キックダウン時の変則遅れがないので、必要なパワーを必要な時に引き出しやすいという印象を与えてくれます。
スロットペダルに足を乗せた状態から、軽く踏み込むようなパーシャル領域でも、細かくギアの変速をしてくれます。
それは、従来の「踏み込まなければ加速が遅い」というようなイメージを、綺麗に吹き飛ばしてくれます。
ですが、そういったエンジンとドライブトレインの洗練されたマナーも、少し見方を変えてしまえば、「なんとなく乗り心地の良い、なんとなくいい車」といった、そっけないものになってしまいます。
元が良すぎるので「これにこんなパーツが付けばもっといいものになるのに…」などと、余計なことを考えるようになってしまいます。
そうなると「ディーゼル車の方が燃費もいいし、人によってはかなりの個性が出るのでいいのではないか?」などと考えてしまいます。
これは、人間でいうところの「友達」と「恋人」は違う、という感覚に似ているものがあるのかもしれませんね。
友達から恋人になるためには、ただ単に「良い人」というだけではなくて、決め手となる「パンチ(決定打)」が必要になるのですから。
CX-5の静粛性は?
セダンにも匹敵する静粛性
CX-5の一番の優良点といっても過言ではないのが、この静粛性の高さです。
高級セダンなどからの乗り換えでない限りは、満足できるレベルの静寂性を持っているのです。2人乗車でのフロントシートや4人乗車でのリアシートの場合でも、「静粛」の一言に尽きるほどです。
CX-5の静粛レベルの表現
ただ、一言に静粛といっても、人によって感じ方は様々ですよね。
そこで、出来るだけわかりやすく表現してみます。
風を切る音や外の音は、車のタイプによって変わってきます。
安い車だと「ザー」、高級車だと「シャー」、超高級車だと「シー」という表現になります。
ですが、CX-5だと「クウー」という表現が適切なのかな、という風に感じます。
テレビの砂嵐の音がありますよね(ザー)。安い車だと、普段テレビで聞いているような音量です。
そこから、車のランクが上がっていくにつれて、音量がどんどん下がっていくようなイメージといえば、いかにCX-5の「クウー」が静粛性に優れているかが想像しやすいのではないでしょうか。
つまり、CX-5の静粛性をまとめると、「高級車のような静けさはないが、ミドルクラスでは圧倒的な静粛性を誇り、耳障りな帯域のノイズはかなりシャットアウトされている」といったものになります。
CX-5とライバル車を比較してみよう
トヨタのハリアーとエンジンを比較
ハリアーのハイブリッドエンジンは、低速時の静粛性に優れており、アクセルを踏んだ時の加速も早く、モーターの駆動力の立ち上がりが目立ちます。
2.5Lガソリンエンジンにモーターの駆動力が加わり、ノーマルガソリンエンジンでいえば、約3Lに近い動力性能といえます。
かたや、CX-5のディーゼルエンジンは、低速域から高速域まで息継ぎのないスムーズな吹き上がりと力強い走りを発揮してくれます。
ディーゼル特有であるトルクの力強さから、なんと4Lガソリンエンジン車並みのパワフルな加速性能があります。
つまり、エンジン性能では、CX-5の方が力強い走りが楽しめる、という結果になります。
トヨタのハリアーと室内空間を比較
ハリアーのフロントシートは、パッド表面にソフト材を採用してフィット感を追求し、ホールド性を向上させています。
リアシートは6:4分割可倒式で、使い方に合わせたシートアレンジが可能です。
ラゲッジスペースの容量は、リアシート使用時は456L、リアシート格納時は992Lとなっています。
CX-5のフロントシートは、包み込むようなフィット感で長時間の運転でも疲れにくく、正しい運転姿勢を保ちやすい支持性能を発揮します。
リアシートは4:2:4分割可倒式で、乗る人数や乗せるものに合わせた、さまざまな使い方に対応可能です。
ラゲッジスペースの容量は、リアシート使用時500L、リアシート格納時は1,620Lとなっています。
つまり、室内空間を全体的に比べると、シートの座り心地を見ても、CX-5の室内空間はハリアーに負けていない、という結果になります。
スバルのフォレスターとエンジンを比較
実は、フォレスターとCX-5のエンジン性能は互角です。
フォレスター2.0XT(ターボ)とCX-5のディーゼルエンジンとでは、エンジンの種類が違うので、比較が難しいところではあります。
ですが、敢えて選択肢を与えるのであれば、圧倒的な加速力を選ぶのであればフォレスター2.0XTを、上り坂をまっすぐな一本道と変わらないような速さで上ることが出来るトルクと燃費性能を選ぶのであれば、CX-5といった感じになります。
スバルのフォレスターと室内空間を比較
室内長は、フォレスターの方が、やや全長が長いです。ですが、室内幅・室内高・荷室容量については、フォレスターとCX-5共にほぼ互角になります。
つまり、室内空間の快適さについては、フォレスターがやや勝るといった結果になります。
日産のエクストレイルと室内空間を比較
室内長は、エクストレイルの方が9cmほど長く設定されています。CX-5はルーフの形状もあるので、荷室容量ではやや劣ってしまう結果になります。
すが、室内幅・室内高はほぼ同寸法なので、運転席・助手席・後部座席の居住性能も同じくらいだと考えられます。
また、アウトドアに特化したエクストレイルは、シートとトランクスペースは標準で防水仕様となっています。
そのため、多少の雨や泥汚れでも気にせずに乗り込める配慮がなされています。
つまり、室内空間の快適さはCX-5、汚れなど気を使わない空間はエクストレイルの方が勝るという結果になります。
日産のエクストレイルとエンジンを比較
2Lのガソリンエンジン同士で見ると、性能自体にはそこまで大きな変化はありません。
ですが、ハイブリッドエンジンとディーゼルエンジンを比べた場合には、エクストレイルは12~15km/L、CX-5は16.5km/Lと実際のカタログ値に近い燃費を出しているのです。
どちらもパワーは必要以上に出てくれていますので、エンジン特性は違いますが、性能は互角と言ってもいいでしょう。
下取り車があるならさらに新車の総額を下げる事が出来ます!
新車購入で気になるのは値引きや総支払額ですが、もし下取り車があるなら、さらに支払額を下げる事が出来ます。
もちろん値引き交渉が苦手でも、簡単にできる方法なので、是非ご参考ください。
ディーラーはウソを付いている!?
新車を買うなら、取り合えずディーラーで査定してもらう人が大半でしょう。管理人も毎回そうです。
しかし、ここで注意したいのは、「ディーラーは下取り金額でウソを付いている」ケースが多い事です。
正確には、本来ある相場よりも低い下取り金額を伝えて来ます。
相場よりも低い金額で買い取れれば、新車とは別に下取り車でも大きな利益を得る事が出来ます。
なので、新車から値引きしても、下取り車の利益で補てん出来てしまうので、ディーラー的には損が無いと言う事になります。
ユーザーにとっては損しかありませんね・・・
ディーラーに騙されないためには?
以前、管理人はBMW1シリーズ(116i)を買い替える時に、ディーラーで査定してもらいました。その時の下取り金額は85万円です。
ただ、ディーラーが本来の相場よりも安めに言ってくる事は知っていたので、比較するために買取店にも査定を申し込みました。
買取店の査定サイトから申し込むと、概算の相場を教えてくれます。
そこで出た金額は、ディーラーよりも20万円も高い金額でした。
次回ディーラーに行った時に、「買取店では105万円と言われましたけど・・」と伝えて見ると、セールスさんは少々慌てて上司に確認を取りに奥へ引っ込みました。
10分ほど経って戻ってくると、「うちもギリギリの線なので103万円+リサイクル預託金でいかがですか?」と言われました。
リサイクル料の戻りも加算すると、約104.2万円になります。
その時の契約書はこちらです。
もし最初の85万円で契約していたら、19万円もの損をする所でした・・・
この時した事は、買取店の査定サイトで表示された概算相場をディーラーに伝えただけです。
これだけで19万円もアップしたので、やっぱりディーラーは下取り金額を安く見積もって来たんだな、と思いましたね。
ディーラーの査定より高ければ買取店へ売る選択も
ディーラーで契約の時に、「BMは買取店へ売る事になるかもしれないので、その時は下取りに入れない事を承知してもらえますか?」と伝えたら、あっさりOKしてくれました。
これで納車直前に、査定サイトで申し込んだ買取店に査定してもらい、ディーラーより高ければ買取店へ売る事が出来ます。
もしディーラーの方が高ければ、そのままディーラーへ下取りに入れる事でセールスさんからOKをもらってます。この方法は、納車直前まで自分の車に乗っていられるのでおすすめです。
そして納車前に実際に2店の買取店に査定してもらいました。
1店目は、ディーラーの104.2万円に対して107万円。
そして2店目には、「1店目で110万円、120万なら即決」と少し盛って伝えると、「120は相場を超えちゃってるので無理ですが・・・110ですか~・・・116万円ではいかがでしょう?」と、ディーラーよりさらに11.8万円のアップに成功です!
その時の契約書です。
一番最初の査定金額は、ディーラーの85万円だったので、実に31万円の上乗せに成功しました。
ディーラーだけでなく買取店の査定を検討して、本当に良かったと思いましたね。
この時利用した査定サイトは、ナビクル車査定です。
1分足らずの入力で申し込み後、画面上に自分の車の概算相場が表示されるので、管理人のようにディーラーの下取り金額と比較したい方、すぐに愛車の相場を知りたい方にはお勧めのサイトです。
限界まで値引きを引き出すCX-5の値引き交渉術
一回の交渉だけで、CX-5から限界値引きを引き出す方法です。
短期間でしかも手間なく出来るので、何度もディーラーへ行く時間がない方、交渉事が苦手な方でも出来る方法です。
是非ご参考ください。